フォーマットとは?
mtgにおけるフォーマットとはデッキを作る際のルールのことです。このルールごとに使用できるカードが異なります。
これから詳しく紹介しますが、「直近3年で発売されたカードのみ使用可能」「レアリティーがコモンのカードのみ使用可能」などmtgでは様々なフォーマットが存在しています。
公式フォーマットとして存在しているのは以下のものになります。
- スタンダード
- パイオニア
- モダン
- レガシー
- ヴィンテージ
- パウパー
- 統率者戦(多人数戦)
- 双頭巨人戦(多人数戦)
- ブロール(多人数戦)
- シールド(リミテッド)
- ドラフト(リミテッド)
- ロチェスター・ドラフト(リミテッド)
上記のスタンダードからパウパーまでのフォーマットは1対1のルールとなっており、「メインデッキは60枚以上で、基本土地以外の同名カードは4枚まで。サイドボードに最大15枚までのカードを加えてもよい。」という基本的なルールは共通です。
統率者・双頭巨人戦・ブロールは2人以上で遊ぶ多人数戦向けのルールとなっています。
ここまでの9つのフォーマットは「構築」と呼ばれ、シールド・ドラフト・ロチェスタードラフトとは区別されています。
「構築」フォーマットは一般的なカードゲームのイメージ通り事前にカードを用意して好きなようにデッキを構築するルールです。
一方のシールド・ドラフト・ロチェスタードラフトは「リミテッド」と呼ばれ、その場で開封したパックから出たカードのみを使ってデッキを構築します。
これらが公式フォーマットとして制定されているフォーマットです。またこのほかには、Arenaのみに存在するゴーマットや非公式フォーマットとしてたくさんの人に楽しまれているフォーマットもありますが、この記事では公式フォーマットの中でもメジャーなものを紹介します。
スタンダード
スタンダードは名前の通りmtgにおける標準的なフォーマットとして制定されています。
大きな特徴はカードプールのローテーションがあることです。
スタンダードでは、直近3年間で発売された本流のセットのみが使用可能で、毎年9月か10月ごろの新セット発売のタイミングでローテーションし、使用可能セットが入れ替わります。
他のフォーマットと比較してもカードプールが狭く、直近のセットのみを使用するため参入ハードルは低く初心者にもおすすめです。
また、競技レベルの大会でも採用されるフォーマットであり、様々な面で見てもmtgにおいて重要なフォーマットとなっています。
オンラインでは、Arena、Magic Onlineの両方でプレイすることができます。
パイオニア
パイオニアは2019年10月に制定された比較的新しいフォーマットで、2012年10月に発売された『ラヴニカへの回帰』以降の本流のセットで収録されたすべてのカードを使うことができます。
スタンダードと違いローテーションがなく、幅は広い一方で後述するモダンよりはカードプールは狭くなっています。
パイオニアの特徴は、使用できるカードは必ずスタンダードでも使えたカードであるということです。
後述のモダンと比較してカードパワーのインフレが起こりにくいことや、スタンダードからの移行がしやすいということがパイオニアの大きな特徴です。
オンラインではMagic Onlineでのみプレイ可能です。
モダン
モダンは、2011年に制定されたフォーマットで、2003年7月発売の『第8版』以降の本流のセットと、モダンで使用可能なサプリメントセット(モダンホライゾンシリーズ・『指輪物語 中つ国の伝承』など)のカードが使用できます。
スタンダードやパイオニアと比較するとカードプールが広く強力なカード・デッキを使うことができます。
「モダンホライゾン」シリーズの登場以後は、スタンダードを経由することなく直接モダン環境に新カードが登場することが可能になったため、カードパワーの高まりはより熾烈になっています。
そのパワフルな環境や広いカードプールから恐らく1対1のフォーマットでは一番の人気を誇っているといえるでしょう。
オンラインではMagic Onlineでのみプレイ可能です。
レガシー
レガシーでは、マジックの歴史で発売されたほぼすべてのカードを使うことができる「エターナル」フォーマットのうちの1つです。
ただし、「Black Lotus」をはじめとするパワー9のような強力なカードたちは禁止カードとして設定されています。
モダンでも使用不可な初期のカードや他フォーマットでは禁止されているカードなどが使用できることからモダンやパイオニアとは一味違う戦いを楽しむことができます。
オンラインではMagic Onlineでのみプレイ可能です。
ヴィンテージ
ヴィンテージは、レガシーと同様に「エターナル」フォーマットです。
基本的に環境の調整は制限カード(デッキに1枚しか入れられない)を設定することで行われているため、パワー9などの超高額カードを実際に使用できる数少ないフォーマットになっています。
オンラインではMagic Onlineでのみプレイ可能です。
Magic Onlineでは、パワー9なども比較的安価で手に入るためMO上でプレイしてみるのもいいかもしれません。
パウパー
パウパーは、レアリティーがコモンであるカードのみを使用することができるフォーマットです。
一度でもコモンで収録されたことがあるカードであれば、発売の年代などは関係なく使用することができます。
特徴としては、すべてコモンカードであるため比較的値段の障壁が少ないこと、コモン限定でありながらも過去の強力なカードを使用できるため多彩なデッキ構築が可能であるということなどが挙げられます。
オンラインではMagic Onlineでのみプレイ可能です。
統率者戦(多人数戦)
統率者戦は、デッキを組む際に統率者を指定します。統率者は伝説のクリーチャーである必要があり、指定した伝説のクリーチャーが持つ固有色と違う固有色を持つカードはデッキに入れることはできません。
また、デッキは100枚で同じカードは1枚までしか入れることができません。
カードの使用制限する範囲はなく、mtgのほぼすべてのカードを使うことができます。
大きな特徴は、統率者は多人数戦であり一般的には4人で行われること、楽しむためのフォーマットであるということです。
また、統率者戦はデッキ内のカードパワーやシナジーによってデッキのパワーが大きく異なる場合があります。
そのため、イベントや大会ではデッキを数段階のレベルに分けレベルごとにイベントやマッチングを行うというのが一般的です。
シールド(リミテッド)
シールドは、未開封のブースターパックを6パック開封し、そこから出たカードのみ(基本土地は外部から加えられる)でデッキを構築するルールです。
シールドを含むリミテッドではデッキは40枚以上と決められている点が構築フォーマットとの違いであり、パックから出たメインデッキに入らなかったすべてのカードはサイドボードとして扱います。
ドラフト(リミテッド)
ドラフトは一般的に8人のプレイヤーが集まってデッキ構築を行います。
8人のプレイヤーが各々3つのブースターパックを持ち、全員が1つを開封、そのうちの1枚を選び自分のものにします。残りのカードは伏せたまま隣のプレイヤーに渡し、受け取ったカードの中から1枚を選びます。これを繰り返しパックの全てのカードを選ぶまで続け、選んだカードでデッキを構築するルールです。
このカードこのフォーマットで使える?
多様なフォーマットがあるのはmtgの魅力ですが、時には「このフォーマットでこのカードは使えるの?」とわからなくなることもしばしば。
そこでおすすめなのがScryfallです。
Scryfallではそのカードがどのフォーマットで使えるのか、カード名で調べるだけですぐにわかります。
緑の「LEGAL」であれば使用可能。灰色の「NOT LEGAL」であれば使用不可、赤字の「BANNED」は禁止カードです。
結論:初心者におすすめのフォーマットは?
初心者におすすめのフォーマットは、
- スタンダード
- パウパー
- シールド
の3つです。もちろんすべてをやるべき!というわけではなくどれか1つでもチャレンジしてみるのいいかと思います。
スタンダードは新しいカードばかりで構成されているため新規参入がしやすいです。後述するシールドに参加し、集まったカードでスタンダードのデッキを組んでみるというのもいいでしょう。
パウパーはやはり、値段の低さが魅力です。環境トップのデッキでも数千円~1万円程度で組むことができるので、「mtgは高いからArenaだけでいいかな」と思っている方にもおすすめできます。
また、すべてのカードがコモンなためド派手な動きは少ないですが、確実に1枚1枚のカードを使って少しずつ有利を積み上げていく楽しさもあります。
シールドが初心者の方にとっては一番おすすめです!mtgでは、新セットの発売1週間前にプレリリースというイベントが行われます。プレリリースでは新発売のセットでいち早くシールドを遊ぶことができます。
プレリリースでは皆さんが初めて見るカードばかりですし、カジュアルなイベントですので初心者の方も気軽に参加できるのでぜひお近くのプレリリース開催店を調べてみてください!
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